5月30日 車海老の赤ちゃん

熊本県維和島(いわじま)で孵化した車海老の稚えびは、毎年5月頃の春に命が誕生します。


この日は孵化場の視察、養殖場スタッフと共に生産者から生育状況を伺いに行きました。


生簀からくみ取った水をビーカーに入れてもらいましたが…肉眼ではよく分かりません。

ハズキルーペモドキのメガネでじっくり見入る所長
見えたかな??

1ミリくらいの白っぽい、何やら動くもの…これが車海老の赤ちゃんです。
ちっちゃいですね~
7月26日 稚えび放流

維和島で大切に育てられた車海老は肉眼でもはっきり分かるくらい大きくなり、いよいよ当養殖場の生簀へと放流されます。


車海老は夜行性のため活動する夜暗くなってから、一ヶ所だけ明るくして集まってきた稚えびを網ですくっていきます。



一籠に平均何匹入っているかカウンターで一匹ずつカシャカシャ数えています。
たいへん!!


暗闇の中で一籠一籠の重さと尾数、一尾あたりの平均の重さを計測しています。


孵化から約2ヶ月間でここまで成長しました。広い生簀に移されてこれから大きく育ってほしいです。



維和島の車海老孵化場から車で約10分の大矢野養殖場へと水槽車で輸送します。

熊本県維和島(いわじま)
上天草市の大矢野島と維和島は「西大維橋」と「東大維橋」の2つの橋で繋がっています。橋を渡る左右の海には小島が点在し、風光明媚な景観を楽しむことができます。維和島は明治時代にクルマエビ養殖発祥の本場として知られています。町には海沿いには石垣で囲った生簀が多く見られ、養殖の歴史を感じされられる町並みです。島には商店やショッピングセンターなどは無く、お買い物などは必ず橋を渡り大矢野島へと向かいます。

景色が良いからと維和島でお散歩やジョギングは不審者と思われるのでやめましょう。
イノシシと間違われる場合もあります…

維和島から大矢野養殖場へ

車海老の稚えびは総面積16,500坪を有する大矢野養殖場へと移され、ここで秋の出荷時期までスタッフの手で育てられます。


水槽車からホースで放流される車海老の稚えび。
孵化から我が子のように見守ってきた生産者と養殖スタッフが連携し引き継がれる瞬間です。


大矢野養殖場の生簀にもすぐ馴染んでいるようで安心しました。