[エビ養殖場]熊本県上天草市大矢野島に位置する大規模な養殖場は、約7,000坪と4,000坪の広さを保有している。島の西側は有明海に面し、東側の八代海(やつしろかい)に位置する維和島(いわじま)の対岸に自然の海と接した生簀を構えている。海の干満差を利用し、生簀の開門を調整し、常に天然の海水を循環し車海老を育てるという養殖方法は、明治時代からこの地方の主産業として行われてきました。
広々とした生簀では、エビ一匹に対する生活スペースが広く取られ、そのため長いヒゲが特徴ともなっています。
生簀を囲う塀の修繕、エビの天敵ともなる生簀内の他生物の除去、エビの寝床となる海底に生える海藻や砂地の清掃、生育に合わせた毎日のエサやりなど、生き物を育てる養殖業。
ご家庭の水槽で熱帯魚を飼うように、この広大な生簀で養殖場スタッフによって、一日も休むことなく良質な車海老を育てるため日々管理されているのです。